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いま、拠って立つべき“日本の精神” 武士道
著 :新渡戸稲造
訳 :岬龍一郎
価格:814円(本体価格740円)
判型:文庫
ページ:174p
ISBN:978-4-569-66427-9
刊行日:2005.8.1
出版社様サイトより転載
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-66427-9
サムライのごとく気高く生きよ。未来への不安感と閉塞感が広がる日本。生きる指針と誇りを失った日本人におくる「武士道」の口語新訳。
かつての日本には、わが国固有の伝統精神があった。武士道もそのひとつである。それは、新渡戸稲造が1899年に英文で『武士道』を発表し、世界的な大反響を巻き起こしたことでもわかる。
当時の日本は、まさに文明開化の真っ只中であった。怒涛の如く押し寄せる西洋の新しい価値観によって、社会全体がことごとく西洋化していった。その変わりゆく姿を見て、新渡戸稲造は「日本人とはなにか」を問い直そうと考え始めた。そして彼は失われゆく日本の伝統精神を振り返ったとき、「武士道」こそが、日本人の精神的支柱であり、それを世界に広く紹介することが日本のためになると考えた。
本書はその現代語訳である。発刊当時の明治期と同様、現代の私たちは急速な国際化の中で、日本人のアイデンティティを見失いつつある。今こそ私たちはもう一度「日本人とはなにか」を問い直す時期にきているのではないか。倫理観・道徳観を改めて考えることができる格好の書。